てもらい散歩の



 それから無言でしばらく撫でたあと、じゃあね、またね、と犬に言って立ち上がり、わたしにもさようならと軽く会釈をすると、少女は去った。またね、と言ってわたしも背中を向けて歩き出す。すると、うしろの方でまた、「あ、こんにちは!」というその子の元気な声がした。

 振り返って見ると、ジャックラッセルに連れられたおじさんがいる。少女は挨拶だけで、今度は立ち止まらずに通りすぎたようだ。お稽古の時間が迫っていたんだろう。
 ジャックラッセルはおじさんをグイグイと引っ張るように近づいて来て、うちの犬に吠え始めた。おじさんが「すみません」と眉を八の字にして頭を下げる。「いえいえ、いいんですよ」とわたしは微笑んで、手にしたリードをちょっと引く。さあ、行こう。  

多くのブログにあってここにないものといえば、論理的な思考力と「記事のカテゴリー分け」だろう。全てが雑記のようなものなので最初から設定しなかったのだが、半年に一度くらい「あった方がよかったかな」と迷うことがある。というのも、前にも書いたかと思うけれど、自分が初めて読むブログではそのカテゴリー分けをよく利用す< るからだ。 

 たとえば、たまたま話を読んで興味を持てば、ほかにはどんな所を散歩されているのかしらと「散歩」や「写真」などのカテゴリー内を見るし、その人がどんなことに興味があり何を書いているのかというのは、並んだカテゴリー名を見ればほとんど分かる。つまり、カテゴリー分けがあった方が、どういうブログなのかを分かっやすいんじゃないだろうか、ひいては……などと、欲がわいてくるのだ。
 
 とはいえ、自分がこれからそれをするとなると、過去記事をひとつずつチェックし直さなければならないし、その前にまずカテゴリー名を考えなければならない。そうすると、「これ」と言えるほど「これ」に特化したことは書いていないことに改めて気づかされ、たとえば「本」という「カテゴリー名」を掲げても恥ずかしくてそこに分類できないという自意識過剰な事態となり、このミッションは毎回却下されることになるのである。
 
 むしろカテゴリー分けよりも、私自身としては「タイトル一覧」が欲しい……というところに行き着くのも毎度のことなのだけど、タイトル一覧を抽出するには別の意味で骨の折れる作業が必要になるのでうだうだうだ……とまあ、これを年に2回くらいやりながら今に至るわけで、今日は今年のその、「うだうだ納め」ということになるだろう。

 チマチマとブログをいじるのは好きなのに、やっぱり目や肩に負担がかかる。
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